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最後に寄り添う~看取り介護~

看取り介護に携わる際は心の準備を

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携わる際は心の準備が必要

辛い現場だからこそ

準備をすることが大切

準備をすることが大切

自分の身内でなくとも、人が死ぬと精神的なダメージを負います。短い期間であっても、同じ時間を過ごした利用者が亡くなるのは非常に辛いことです。そのため、看取り介護に携わる際は心の準備をしておかなければなりません。あくまで仕事と割り切っているつもりでも、実際に利用者が亡くなった際に大きな虚無感に襲われ、仕事をするのが辛くなったという声も多いようです。特に若い人は身近な人の死を経験する機会が少ないので、心の準備が重要です。
また、想定外の事態に陥り、上手く対応できなかった時は自分を責めてしまいます。看取り介護に慣れていない施設も多いので、体制が不十分であったり、教育が不十分であったりすることもあるでしょう。その場合は、施設側のしっかりとした対応が求められます。教育や研修を定期的に行い、看取り介護を実施する際は情報共有を徹底し、今後のケアにつなげなければなりません。こういった取り組みをすれば、看取り介護に対するイメージを具体的にできるようになり、介護職の悩みや不安も軽減されるはずです。不安を解消するためには、十分な準備が求められます。もし、悩んでいる後輩がいるなら、自分の経験談を話してあげましょう。それが後輩の支えとなり、心の準備につながります。

どうやって心の状態を保てばいいのか

誰にでも死は必ず訪れるということを忘れてはいけません。それが、誰もが予期できないタイミングで訪れることもあります。看取り介護の期間がどの程度になるのかは人それぞれですが、いずれは必ず最後を迎える時がくるという意識を持っておきましょう。
また、自分の感情を抑え込まず発露する機会を持つことも大切です。看取り介護の現場では、どうしても悲しみや虚無感に襲われることが多くなります。しかし、その後も別の利用者が訪れ、都度対応していかなければなりません。マイナスな感情を溜め込んだままでは、仕事を続けていくことはできないでしょう。そのため、心が辛くなったらきちんと言葉にして誰かに伝えるようにしてください。話す相手は誰でも構いません。同僚や上司、家族、信頼している友人でもいいでしょう。話を聞いてくれる相手に対して、自分の正直な気持ちを伝えてください。
気持ちの整理には時間がかかって当然です。無理やり気持ちを切り替えて次に進もうとするのではなく、時間がかかるものだと割り切ってください。無理に気持ちを切り替えようとすると、精神的な負担が余計に大きくなります。利用者の死は、家族だけでなく介護職にとっても辛いものであり、立ち直っていくための過程が必要です。