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最後に寄り添う~看取り介護~

どういったメリットが看取り介護にはあるのか

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看取り介護のメリット・デメリット

看取り介護のメリット・デメリット

利用者本人と家族それぞれのメリット・デメリット

メリット

メリット

看取り介護のメリットは何でしょうか。最も大きなメリットとして挙げられるのは、専門的な知識を持つ職員が近くにいることです。家族のみで看取りをする場合、常に家族が近くにいて介護をしなければなりません。それが可能だとしても、家族にかかる負担は非常に大きくなります。また、介護のために退職するなどの理由で、生活そのものが困難になってしまう可能性もあります。生活を維持しつつ、手厚い介護を受けられる点が看取り介護のメリットです。また、今まで医療や介護に携わっていない人にとって、看取りは初めて遭遇する場面が連続し、どのようなケアが適切なのかが分からず苦労します。そういった知識の部分も含めて、看取り介護を行っている施設を利用するのは安心感につながります。
利用者本人にとってもメリットがあります。病院に入院している場合、あくまで医療を受けることが目的なので制限が多くなります。人生の最後が近い時でも、多くの制限の中で生活していかなければなりません。しかし、介護施設であれば生活環境が整備されており、各人の尊厳を尊重したケアを受けることができます。これまでの生活と近い状態で余生を過ごすことができるため、身体的・精神的なストレスが大幅に軽減されます。事実、病院から介護施設に移り、看取り介護を受けることを希望する人は年々増えています。

デメリット

デメリットについては、利用者本人とその家族で感じる内容が異なります。利用者本人のデメリットとして挙げられるのは、自宅ではないという点です。病院よりも自由度は高いですが、それでも施設のルールには従わなければなりません。例えば、お酒やタバコが好きだった人が、亡くなる前にもう1回お酒を飲みたい、タバコを吸いたいと思っても、施設によってはその願いを叶えてあげられない可能性があります。完全に制限のない状態ではないため、全部の願いを聞いてあげられない可能性がある点が、施設での看取り介護によるデメリットといえます。
家族にとっては、病院ほどではないものの経済的負担がかかる点がデメリットです。看取り介護に限定した話ではありませんが、施設を利用するよりも自宅で介護をした方が金銭的には安く済みます。人生の最後が近いとはいえ、その期間がどのくらいになるのかは分かりません。看取り期間が長期になり、それに伴い経済的な負担が大きくなる可能性もあるでしょう。
とはいえ、やはりメリットの部分が多く看取り介護を希望する人は増えています。今後も需要は伸びることが予想されるため、今のうちに看取り介護について学んでおくことをおすすめします。